【アドリブ】R&Bでブルージーな即興ギターソロを弾けるようになろう【丸の内サディスティック】
R&Bは元々、リズムアンドブルースの略称です。幅広いジャンルではありますが、名前に「Blues」が入っていることからも分かるとおり、Bluesが弾ければR&Bも簡単に弾けることが多いです。ここでは、実際の楽曲を取り上げてブルースフィーリングをどのように注入していくかをお話しします。
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丸の内サディスティックのコード進行
椎名林檎さんの”丸の内サティスティック”は、誰でも弾いてみたくなる名曲です。
さて、このコード進行は丸の内サディスティック進行、いわゆる「丸サ進行」として広く知られています。洋楽でも、Grover Washington, Jr.の”Just the Two of Us”が有名で、「Just進行」なんてもよく言われますね。
コード進行としては、
ⅣM7→Ⅲ7→Ⅵm7→Ⅴm7→Ⅰ7
を続けるというものになります。これだけだとこれだけだと分かりづらいですよね。
丸の内サディスティックではkeyはE♭で、コード進行は以下のものになります。
A♭M7→G7→Cm7→E♭7
使用するスケール
さて、どのようにギターソロを弾いていけばいいのでしょうか。
今回使用するのはE♭メジャーペンタトニックスケールです。「クルマの形」を使うと形の確認が簡単ですね。

さて、ブルースっぽさを演出するためには、「ブルーノート」を弾く方法があります。
今回ご紹介するのは、m3とそれにクォーターチョーキングを加えた音と、m7の音です。下の図で、クルマの前の席と後の席の間に相当する部分がm3で、星の部分がm7に相当します。これらをうまく使っていくと、いわゆる「ブルースっぽい」ギターフレーズが出来上がっていきます。ところで、m7の星の音は、クルマの形ではリアスポイラーの部分に似ていませんか?

ちょっと無理がありそう…


この覚え方だと、ブルーノートも一緒にメジャーペンタトニックを覚えられますね。ぜひ参考にしてみてください。
「クルマの形」の弱点と、補完方法
さて、この理解の仕方はかなり使いやすく、応用も効きやすいのですが、弱点もあります。それは、
- 2-3弦で半音ズレる際に、クルマの形もズレてしまう
- 指板で左上から右下へ流れるフレーズはとっつき辛い
一つずつ解説していきます。
2-3弦で半音ズレる際に、クルマの形もズレてしまう
ギターの特性上、1,2弦と2,3弦の音の並び方の関係は同じではありません。2弦から1弦をみた時や、6弦から4弦から一つ細い弦をみた時には、同じフレット上では完全4度の音に相当します。それに対し、3弦から2弦では減5度上の音となります。
そのため、クルマの形がうまく作れなくなってしまうのです。
対策方法としては、3弦にルートを持つメジャーペンタトニックの形をしっかり理解して、行ったり来たりの練習を繰り返して自分のものにするということですね。
指板で左上から右下へ流れるフレーズはとっつき辛い
これは、クルマの形の図を見ていただくと分かるのですが、


左下から右上へ流れるような音の並びになっています。
それに対し、実際のブルースでは、左上から右下の方に流れるようなフレーズも頻発するのです(実際の動画をご確認ください)。そのため、クルマの形だけで対応するのが難しいものが出てきます。
それを補完するために、 いわゆるBoxの形のペンタトニックスケールも覚えておきましょう。


ただし、これはなかなか「歌うようなフレーズ」を作るのが難しい音の並び方でもあります。
そのため、基本的には「クルマの形」のペンタトニックを意識して、いざという時にこの並びから音を拾ってフレーズを弾けるようにするのが個人的にはおすすめです。
まとめ
いかがだったでしょうか。丸の内サディスティックでブルージーにギターソロを弾くための音の並びの解釈について、一つアイディアをご紹介させていただきました。
他のR&Bでも応用可能な考え方ですので、参考にしていただけますと幸いです。
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